[映画館] 岡崎南映劇場
通称「南映(なんえい)」。
JR岡崎駅前の南映といえば、知る人ぞ知る成人向け映画館。
少なくとも僕ら世代の印象では「南映=18禁」である。
しかし、そんな南映も昔は普通の映画館だったらしい。
昭和31(1956年)年10月10日、「町を活気づけたい」という町内会の頼みで開館。
娯楽の少なかった当時、南映は大盛況で岡崎駅まで行列ができるほどだったようだ。
地元住民にとっても、周辺の商店街にとっても南映はありがたい存在だっただろう。
ところが、テレビが普及するにしたがって映画の人気は落ちてゆく。
昭和55年頃、従業員や採算性などを考え、成人映画の専門館にすることに決めた。
この先が僕らの知っている南映である。
(成人映画館にするのは)苦渋の決断だった。閉館も考えたが、映画館の存続を最優先させた
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「映画館をまちづくりに役立てたい」気持ちは変わらなかった。同時に「今まで支えてくれた地域や従業員には本当に感謝している」と話す。
これまでを「すべては継続のための経営だった」と振り返る山田館主。「成人映画にも良い作品はあるけど、だからといって儲もうかったわけじゃない。映画館を維持するのに精一杯の50年だったよ」(東海愛知新聞バックナンバー より)
2007年1月、開館から半世紀にわたり無休で上映してきた南映は、区画整理による立ち退きのため、その歴史に幕を降ろした。
みんなに愛された岡崎南映劇場、今はもう無い。
