ジャズの有名なギタリスト「リー・リトナー」と、すんごい有名すぎて困っちゃうピアニスト「ビル・エヴァンス」(でも、今回はサックス)と、ジャズのすごいベーシスト「ブライアン・ブロンバーグ」と、その他モロモロ(扱いヒドイ・・・)が「名古屋ブルーノート」でライブするから観に行こう。
と、誘われたので二つ返事でオッケーした。
残念ながら、無知な僕は誰一人として知らないですけど。
名古屋ブルーノートは、栄にあるジャズハウス。
「本格的なディナーとともに楽しめるライヴ空間(公式サイトより)」ということらしい。
どうやら、おっしゃれーな空間で、おっしゃれーな人達が、おっしゃれーなジャズを聴きながら、優雅にディナーを食べたりお酒を飲んだりする所のようだ。
名前だけは聞いたことがあったが、実際に行くのは初めてである。
なんとなく勢いでオッケーしたものの、だんだん不安になってきた。
僕なんかが易々と入っても良いお店なのだろうか。
予算はどれくらいかかるのだろうか。
服装制限はあるのだろうか。。
立ち振る舞いなんかはどうなんだ。
あー、わかんねー。
きっと、「この店の一番高いワインを持ってきてくれ」なんつって、「最上階のスイートを予約してあるんだ」なんつって、そんな台詞をサラっと言っちゃうような人のためのお店に違いない。
だいたい、ジャズなんてよく知らないし、ビックリするほど貧乏だし、しがない庶民の僕がなぜブルーノートなんだ。
そんな不安と敗北感をモンモンと抱きながら行ってきた。
とりあえず、現金は4万円ほど持った。
いざとなったらカードで支払おう。
服装はカジュアルだけど、なるべくシックなものをチョイスしてみた。
店内では「これは良いジャズですね」みたいな顔をしてなんとか乗り切ることにする。
よし、完璧だ。
地下鉄栄駅から徒歩数分のところ、「マナハウス」の地下2Fに名古屋ブルーノートはある。
重々しい扉をくぐり、地下の闇へと続く階段を下っていくと、すでに大勢のお客さんが列を成していた。
やはり落ち着いた大人がメインの客層のようで、仕事帰りと思われるスーツ姿の人々や、偉人オーラをかもし出している人々が目立つ。
それでも、20代らしき若いお客さんも何割か居たので安心した。
お店の雰囲気は気品とムードがあり、スタッフの接客もさすがである。
しかし、想像していたような息が詰まる緊張感は感じなかった。
アロハにハーフパンツというようなラフな格好の人も多く、どうやら服装や細かいマナーなんかを特別に意識する必要はなさそうである。
さすがに、「ヨレヨレのTシャツにサンダル履き」では恥かしい思いをしそうだが、大人として最低限のモラルと羞恥心さえもっていれば大丈夫だろう。
「ブルーノート、恐るるに足らず!」
一転して強気になる僕である。
フロントで受付を済ませ、順番が回ってくるとスタッフが席まで案内してくれる。
受付の先着順で好きな席が選べるようだ。
客席は、店の奥にあるステージから半円状に広がっており、大学の講堂のように後部席になるほど床が高くなっている。
テーブル席とカウンター席が選べたが、僕らはカウンター席を希望した。
着席して一息ついた僕らは、さっそく料理のメニューを広げる。
さ、さすがに安くない・・・。
コースディナーが5000円とか。
あ、でも単品料理はビックリするような値段でもない。
「困った時はパスタ」の格言どおり、生ハムとなんかのパスタ、それにカクテルを注文した。
正確な名前も値段もすでに記憶になし。
ほどなくして、いよいよジャズライブが始まった。
店内の視線がステージに集中する。
僕は、残念ながら死角に入ってしまっているベーシストを必死に目で追う。
演奏しているプレイヤーも曲も知らないけれど、自然に体がリズムを刻みはじめる。
こういうベーシストに僕もなれたら、と思う。
いつの間にか注文したパスタも運ばれてきた。
チラチラとステージに目をやりながらパスタを頬張る。
あ、美味しい。
期待した以上の美味しさにビックリ。
ステージも料理もクオリティ高いじゃん。
グッジョブ、ブルーノート。
それにしても、ひとつ困ったことがあった。
拍手のタイミングが致命的にわからないのだ。
1曲を演奏し終わっても、シームレスに次の曲が始まるのでいつ拍手すべきかわからない。
まあ、これは他のお客さんにあわせて拍手しておけばなんとかやり過ごせるわけですが。
それより、時々、曲の途中でも単発の拍手が聞こえてくるのは何なのか。
決まって同じ人のようだが。
それが何を基準に行っているものなのか(おそらく彼のテンションが振り切った時だろう)、果たしてその拍手はアリなのか、さっぱりわからない。
そりゃ僕も、あまりの素敵プレイに感極まって思わず拍手しそうになるのだが、誰も拍手していないのでグッとこらえているわけです。
マナー違反なのか?って思うわけです。
それが最後まで大きな謎だった。
あとで調べてみると、どうやら全然「アリ」だったみたいです。
むしろ歓迎すべきことらしい。
ジャズでは観客が「イイ!」と思ったところで拍手や声援を贈るのが定石で、それがプレイヤーの励みにもなるのだとか。
ちなみに、クラシックではご法度なので注意。
どうやら今回のお客さんは日本人気質な人が多かったのか、皆さんおとなしい人達だったようです。
僕もその一人でしたが、演奏者も寂しかったんじゃないかな。
ガンガン拍手しておけばよかったと、ちょっぴり後悔した僕でした。
初めてのブルーノートは予想以上に居心地が良く、ジャズに詳しくない僕でも楽しく過ごすことができた。
店内の写真撮影は禁止されているようだったので、言葉でしか雰囲気が伝えられないが、1人で来ている人や、グループで来ている人、カップルや職場の同僚、年齢層も幅広くおり、オシャレだけどそこそこ気軽に立ち寄れるようなお店だと感じました。
ちなみに心配していた予算は、二人で約26000円。
ミュージックチャージが一人11000円(出演者によって違う)で、残りは飲食代でした。
あいたたた。
出演者覚書:
リー・リトナー(g)
ビル・エヴァンス(sax)
パトリース・ラッシェン(p,key)
ブライアン・ブロンバーグ(b)
アレックス・アクーニャ(ds,per)
行く前に見ておきたいサイト:
ブルーノート東京を1.5倍楽しむ方法
(名古屋ブルーノートに対しても参考になる)
名古屋ブルーノート(NAGOYA Blue Note)
名古屋市中区錦3-22-20 マナハウスB2F
地下鉄栄駅、8番出口から徒歩約5分。※駐車場なし
TEL:052-961-6311
