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50万分の1の花火大会の思い出2007 [後編]

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花火大会も佳境に入り、いよいよここからが最高の盛り上がりを見せるという20時過ぎ、遠くの方で雷が光った。
周囲から不安そうな声が聞こえる。
荷物をまとめて帰宅し始める人々もちらほら。

そんな中、僕らは酔っていた。
「雷?あー、こっちには来ねえよ。全然大丈夫。あはは。」
完全にタカをくくっていた。

しかし、数分後に突如として吹き始めた突風が楽しい宴を一変させた。
先ほどまでとは明らかに違う不穏な空気が辺りを包み込む。
動物的な本能がただ事じゃないと告げる。
そこにいた数千人が感じたであろう、「もうダメかもしれない」という得体の知れない不安。
後片付けもそこそこに、パニック気味に逃げ出す人々。
ほんの数秒前までは楽しそうな声が聞こえていたはずなのに、今は悲鳴しか聞こえない。

慌てて料理を片付け始める僕ら。
しかし、既に手遅れだった。
間もなく僕らの頭上からスコールのような豪雨が降り注いだ。

我先にと逃げ惑う人々、叫び声、容赦ない横殴りの豪雨、飛んでいくゴミ、鳴り響く雷、打ち上がる花火。
もはやなんだかわからない。
今日は楽しい花火大会のはずなのに、僕が見ているのは花火じゃなくて阿鼻叫喚。
場所取りまでして張り切っていたのに、飛んでいくビニールシートを全身ビショ濡れで抑えている僕はなんだ。

これなんていう罰ゲーム?
目の前で起こった出来事が完全に理解できるまで、僕はただ呆然とその場に立ち尽くすことしかできなかった。

それにしても花火職人はすごい。
こんな状況の中でも打ち上げ続けてるよ。
スポンサーの都合で止めるに止められない状況なんだろうなー。
屋内の駐車場に避難しながらそんな話をする僕らには、職人が気合で打ち上げる花火を見る気力は残っていなかった。

約50万人の人々が観ているという岡崎の花火大会。
僕らはまだマシな方かもしれない。
避難する場所を求めて右往左往した人々、ビショ濡れのまま満員電車に揺られた人々、それぞれに悲惨な思い出があることだろう。
良くも悪くも2007年の花火大会は、皆の記憶に残る熱い祭りになったのではないだろうか。

おしまい。

ちなみに、大会中は「FMおかざき」(76.3MHz)にて、打ち上げている花火の解説が聞けるそうなので、来年はラジオと共に鑑賞したい。

 

岡崎観光夏まつり 花火大会
 8月第一土曜日 19:00~21:20
 約20,000発
日本の花火ベスト10にも選ばれるほど、全国でも有数の花火大会。
江戸時代から続く伝統の三河花火や、豪華な仕掛け花火、金魚花火などが特徴。

映像(Youtubeより):
 打ち上げ花火(2007年) 怒涛の連発
 打ち上げ花火(2006年) ジンギスカーン♪
 仕掛け花火など(2006年) 純情きらり他
 プロモーション? 打ち上げシーンが迫力

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